畳裏返し
先日、10年経った畳の裏返しをした。
まだ、わたしが、畳の世界に入る前に、父が行った仕事だ。
いい材料を使っているので、とても綺麗に焼けている。
よく畳の良さを表すときに、緑になってよかったと言われるが、
私たち畳職人にとっての畳の良さは、この焼けにある。
なぜなら、良い素材を使っていないと、こういうふうに綺麗には焼けない。
一般の方の場合、5年から10年の経過後の「焼け」の状態を予想をするのは難しいからだ。
使う前に、畳表の良さを見極めるのも、畳職人の目利きの1つだ。

●畳の裏返し後(今まで使っていた畳表を剥がし、その裏をひっくり返し表にすること)

●畳表の表裏
良い畳表は、使ってあるい草の本数が多いため、光を通しにくい、
そのため、10年経っても、ほとんど新品の畳表の緑色をしている。
材料をたくさん使っている良い表だからこその、色合いだ。
ほとんど、表替えの色と同じ。

2010年10月24日(日)に、甲州およっちょい祭り が行われた。
私が所属している「甲州市商工会リフォーム会」に協力して
畳の手縫いの実演を行った。
カリフォルニアから2010年グループ研修交流でお見えになったブリアンヌさんたち。






建前の餅まきの風景

建前の餅まきの風景

甲州およっちょい祭り 勝沼の太鼓

明日、10月24日(日)元シルク駐車場にて
「第5回甲州市およっちょい祭り」が開催されます。
甲州市商工会リフォーム会にて、畳の実演を行います。
年配の方には、昔懐かしい光景でしょうし、
近年では、ほとんど見られることができなくなった、技術です。
近くにお越しの際は、ぜひ、お立ち寄りください。
なお、先着50名様に、畳ギフトカード 3,000円分 プレゼントいたします。
わたしの住む、恵林寺を中心としたおよそ半径3kmを、
昔は、松里村と言った。
今でも、その地名は残っており、この地域を、「松里」という。
わたしの出た学校も、松里小学校に松里中学校である。
今日は、私の家から3軒隣の、松里の公会堂の畳の表替えの仕事を始めた。
今回で、3回目。
2階20畳間に、19畳の畳が敷いてある。

大分、擦り切れている。

中には、引っかき傷も。

私が、畳屋をやり始めて10年。もっと前の仕事だ。
国産表が使ってあるので、色も綺麗に焼け、こんなに、持つのだ。
ちなみに、裏返しがしてあるので、1枚の畳表で20年以上持っている計算になる。
天気の様子もあるが、土曜日に敷き込みの予定。
藁床(30kg/1畳)なので、2階まで19枚。結構、いいトレーニングになりそうだ。

夜には、花ひろの保坂さんとカメラマンの小野さんが
小さな削ろう会の取材に来てくれた。
大会まで、あと1ヶ月ちょっと。
峡東catvと勝沼町CATV組合で7月中旬に、放送予定。お楽しみに!!

賢い畳の使い方の1つに、「裏返し」がある。
「裏返し」とは、下記の写真のように、畳は使っていると、色が変色し、茶色くなる。
また、擦れたりして、表面の皮が剥けてくる。
この茶色く焼けた、い草を剥がし、裏面をひっくり返し使う方法である。
擦れて茶色くなった表面は、裏側になり、裏面の緑のい草が、表面になる。
昔の人のものを大切に、気持ちよく賢く使う知恵である。

畳が茶色く変色したもの。
均一に焼けている。高級品の証。
畳の良いものと悪いものの見分け方の1つに、均一に茶色く焼けるものと
黒い筋が一杯入って焼けるものの違いがある。
これは、使ってみなければ分からないので、一般の人にはほとんど分からない。
長年経験した畳屋の目利きの1つだ。

アップにすると、その艶がよく分かる。

箪笥など置いてあった場所は、当時のい草の緑色のまま。

ひっくり返すと、綺麗な緑色がでてくる。

畳表をピンと張り、針で留める。

10年以上使った畳表の裏の色。

高級品なので、使ってあるい草の本数も6,000本~7,000本くらい。
下級品は4,000本くらい。
悪いイグサは、除き、良いイグサを選別して使ってあるので、色が均一。
アップにするとよく分かる。

国産のある程度良い畳表を使うと、場所、使い方にも寄るが、
10年使って、「裏返し」をし、しかもこんなに綺麗になる。
そして、また10年。表、裏で計20年も1枚の畳表で使えるだ。
明日、4月29日は、畳の日です。
甲府駅前にて、山梨県畳組合の皆さん25名と、
熊本からい草農家の方々4名で、
「い草の束」 500束を無料配布いたします。
花瓶に差して、い草の香りを楽しめます。
【場所】 甲府駅南口
【時間】 10:00~14:00 (500束がなくなり次第終了です)
YBSラジオでも、スコーパーの方が取材に来て頂けることになりました。
ラジオでも、お楽しみください。
みなさん、お誘いの上、お越しください。