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タタミワールド

タタミ入門

畳の良し悪し

 畳は日本古来の生活様式として、ごく身近にありながら、意外と知られていないのが現状のようです。昔は、畳の材料と道具をお宅まで運び、その場で作っていたので、どういう材料を使い、どういう風に作っているのか、知ることができました。
 現在では、機械化と輸送手段の進歩により、寸法を測り、工場(こうば)で畳を作り、車で運んで敷き込むようになったので、畳を作る工程を目にすることができなくなりました。また、一度、畳を敷き詰めてしまえば、なかなか畳を上げることもないので、表面の畳表(たたみおもて)しか見えず、芯がどういう素材でできているのか分かりづらいのも事実です。その結果、畳について触れる機会も少なくなり、畳についての知識を得る場がなくなったと同時に、関心も次第に薄れていったように感じます。

 ここでは、畳の正しい理解のもと、より快適な畳ライフをエンジョイして頂くために、畳の良し悪しについてご説明いたします。


 畳の良し悪しは、大きく分けて次の3つのポイントで決まります。

  1. 材料の質:畳表(おもて)、畳床(とこ)、縁(へり)といった材料そのものがもつ品質
  2. 加工技術:座敷の寸法を正確に測り、畳を寸法通りに加工する技術 「2厘5毛(約0.75mm)の精度
  3. 敷き込む技術:作った畳を平らにキチンと敷き込む(納める)技術

 

畳の材料編

●畳表の良し悪し

 
畳表の良し悪しは、「い草そのものの素材」「畳表を織る製織技術」の2つで決まります。

 い草そのものの素材

良いい草は、長さ、色、強さなどがポイントになります。い草は天然素材で、直径1mm以下で1.5mもの長さに成長いたします。

 い草1本の中でも、根に近い部分は茶色く・太く、直径1mmの中でも先端に行くにつれ、徐々に細くなります

右の写真は、1つのい草の束の中から、4段階の長さに選別したものです。ご覧の通り、根と先端の茶色い分がありますので、この部分を除き、真ん中の統一された緑色の部分を使います。

 したがって、真ん中の綺麗な緑部分を使うことができますので、一般的には、1本の長さが長くできるだけ均一な太さ・色をし、腰があるものが、い草として良いものとされます。
一番左の、長いい草が良いモノとされております。

(詳しいい草の作り方については、い草栽培をご参照ください。)




・●製織技術
 畳表として良いものは、変色した「い草」が混じらず色が均一で、い草の粒がそろい、織り・打ち込みがしっかりし、厚みがあるものです。

 通常、畳表1枚には、本数4,000本〜7,000本くらい、重さ1.5kg〜3 kgくらいのい草が使われますが、良いものにはより多くのい草が織り込まれています。

 最上級品用が135cm以上、上級品用が120cm以上、中級品用が110cm以上、下級品用が97cm以上のい草が用いられます。

 製織の際に用いられる糸にも違いがあり、麻糸経、綿糸経の2種類があり、このうち麻糸経は、特等から2等の製品、また、綿糸経は、1等から3等まで各種グレードに合わせ使われます。

 良いものになると、1畳に7,000本ものい草が織り込まれるので、強度の高いマニラ麻が用いられ、1目当たりに2本の糸が使われます。

 良い畳表の特徴は、い草の根と先端の部分を除いた良質な部分のみを使用しているので
色ムラがなく、均一で溝が深く、溝が明確なもので、い草の打ち込みがしっかりしているので、気品と風格を備えています。
(詳しくは畳表の製織をご参照ください)





●糸の違い
綿糸と麻糸のダブル
高級品
麻1本
中級品
綿糸1本
下級品
使っているい草の本数も多い 使っているい草の本数普通 使っているい草の本数少ない


●畳表の変色(焼け)の美しさ

畳の良さの1つに、焼けの美しさがあります。
ご存知の通り、い草は日光により、茶色く変色していきます。
このとき、良いい草は、均一にしかも飴色に輝いて変色していきます。
悪い表は、畳表に黒い筋がいっぱい入ります。

左:下級のい草  右:上級のい草 左:下級のい草、右:上級のい草、左には、黒くなったい草が目立つ、右は均一に焼けている。
裏も比較してみると、左:下級の表のほうが黒っぽく汚い。右は、裏が緑で綺麗。
アップ、(左下)下級品表の焼けも黒い筋が目立つ、裏面(左上)も黒い筋が現れている。(右下)上級品、均一に焼けている。裏面(右上)も緑が均一。
右は、裏がしえても綺麗になる。
最高級品になるとこれほど、綺麗に黄金色に輝く。しかも、裏面は、ほとんど、新品の畳表の色に近い。使っている本数も多いので、光が裏まで届かないのだ。しかもこれほど綺麗とは。

 
畳の加工技術編

写真 畳は、「畳表」「畳床」「縁」の3つの材料を加工し、座敷の寸法に合わせ、2厘5毛(約0.75mm)の精度 で、1畳1畳すべてオーダーメイドで作られております。1畳ごとの大きさは、すべて異なっているので、畳の位置を変えてしまうと入らなくなってしまうのは、このためです。

 
 畳の加工についての詳細は畳の製作をご参照ください。
畳の敷き込み編

敷き込みワンポイントチェック
  • 畳のい筋(いすじ:畳表のい草の曲がり)が曲がっていないか。畳の加工時に、まっすぐ均等に畳表が張れていないと、い筋が曲がってしまいます。
  • 隙間はないか。畳が浮いていないか。寸法が間違っていたり、加工がうまくいっていないと隙間などができてしまいます。通常2厘5毛(約0.75mm)の精度で作られるので、目に見えるような隙間は、できません。
  • ムラ(畳と畳の合わせ目の凸凹)がないか。(凸凹は、畳だけでなくユカの影響もあるので、仕方ない場合もあります)通常、畳との敷き合せに凸凹がある場合、凸凹に合わせた畳表の切れ端を、ユカと畳の間に入れ、ムラをなくします。
畳の真ん中に柱:切欠(きっかけ)があり、すべて寸法通り仕上がらないとピッタリいかない。 真ん中の切欠(きっかけ)の部分を切り込み、柱にあわせ畳を作っている。
4つの畳がピッタリと隙間なくあっている。 畳の敷き合わせ部分も一直線。
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